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アメリカ長期金利 3.1%へ

アメリカ長期金利がいよいよ、3%超えで定着しようとしている。

約7年ぶりの高い水準、3.1%まで一気に0.1%近く上昇した。

アメリカの景況感が底堅いこともあるが、月初発表の雇用統計で

賃金上昇率が加速していないにも関わらず、3%を明確に超えて

大きく上昇した。

 

この上昇に、株メンターは市場心理の変化を感じる。

やはり、トランプの大型財政出動で、国債発行の増加から

「悪い金利上昇」がいずれ来ることが避けられない、と見越して

資金を動かしている投資家がいるのではないか。

 

そして、この動きの反対側で見られるのが、新興国等の通貨や株式市場の下落だ。

基軸通貨ドルの金利上昇は、リスクマネーの世界的な引揚げにつながる。

新興国リスクは、今後も折に触れて顕在化するのではないか。

 

日本株は、米長期金利上昇で円安メリットを享受できる状態が復活しつつあるが、

これも、アメリカ株が安定していれば、の話であろう。

 

金利上昇を受けたアメリカ株の動きにも、さらに注目が集まる。