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先物主導の日本株、だが見るべきは・・

以前書いた通り、6月下旬から日本の株式市場は下げ相場に転換した。

ただ、日経平均先物を強引に動かす輩がいるようで実勢が見えにくい。

 

こんな時はTOPIXに注目したい。

6月21日22700円まで日経平均が戻した日、TOPIXの上昇は小幅に

留まった。また足元7月の下げも日経平均ほどではない。

5月20日頃と6月10日過ぎの日経平均23000円ダブルトップも

TOPIXで見れば6月の方が山が低く、ダブルトップ的に見えないし、

また市場の実勢が弱いことが窺える。

 

さらに注目は、Jリート市場だ。

今年度上値の抵抗1750Ptを6月下旬に上抜けした。

日本株が低迷する時、Jリートは逆行高となり易い。

オフィス賃料市況が堅調な点も上昇の理由だろうが、

Jリートが株の逆指標である点には留意したい。

 

もっとも、極端なリスクオフ相場になると、株もリートも

同時に売られるので、株の短期リスクヘッジ手段として

Jリートを用いることはお勧めしない。