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日本の企業業績と日本株

第1四半期4-6月期の日本の企業業績が堅調だ。

足元までの日経集計ベースで、9%増収12%純益増益。

しかし、2018年度通期では純益で3%減益予想を変えていない。

まだ1/4だから、当然だろう。

 

日本株をプラス評価できるところは、

バリュエーション上割安感がある点(東証1部PER14.9倍)と、

企業が超低コスト体質へ転換している点、さらに

今期設備投資に前向きな点だ。

政投銀調査(6月)では、2018年度の設備投資計画は異様に高い。

前年比+22%だそうだ。伸び率は1980年以来、38年ぶりの高さ。

EV、機械、化学、不動産再開発他。

 

一方で、日本株のリスクは、円高。

下期に向けドル円105円程度前提の企業も多いようだが、いかに。

トランプが、米金利が上昇してもドル安を本当に望むのか。

そして、さらなるリスクは、米金利と米株価や世界の株価。

米中貿易摩擦や新興国の危機等が発端になるかも

しれないが、米株等世界の株価に急変が起これば、

日本企業の設備投資マインドも急変する。

 

日本株は、為替・外部環境が落ち着いていれば

堅調さを取り戻すであろうが、落ち着いていてくれるか。

株メンターは、そこをやや懐疑的にみている。

 

逆に言えば、外部環境に足を引っ張られなければ、

上昇時代入り、となるが、それは数年先だとみている。

 

さてどうなりますか。