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運用は知性より性格

山口大学城下教授によると、資産運用の成果には、

知性(IQ)より「性格」が大きく影響している、

とのことだ。(2018.8.23 日経夕刊)

株メンターも、確かに、と思う。この意見に賛成だ。

 

性格を5つに分類。

情緒安定性;外向性;開放性;協調性;誠実性。

このうち資産形成など、経済的成功に最もプラスの影響を

与えるのは誠実性、とのこと。

 

誠実性とは、入念な計画策定、強い責任感、ハードワーカー、

最後までやり遂げる力、等のことだそうだ。

例えば夫婦とも誠実性が高いと、より多くを稼ぎ、残すそうだ。

また、他の4つの因子のどれかが強い場合、人生の満足感は高く

感じるが、経済的成功では誠実性に及ばないらしい。

 

さらに教授は、性格を簡単に変えることのできない中高年より、

柔軟性のある若年層向けへの金融教育が有効かもしれないと

指摘している。若い時に高い誠実性を涵養することが肝要だ、

ということだ。(初のダジャレ、オヤジの証拠 笑)

 

先々のことをキチンと計画し着実に実行する「習慣」を

身に付けさせる教育や、やり遂げる意思を植え付ける教育、

が大切だということだろう。

自制心を植え付けること、とも言える。

 

しかし、これは子供に限った話ではない。

金融教育が即必要なのは我々大人だ。

大人こそ、多少柔軟性を欠く(笑)としても、

再教育を受ける必要があると思う。

 

株メンターは以前から指摘している。

 

株式投資に最も向かない人は、知性が無い人ではなく、

柔軟性に欠ける人、頑固な人、意固地になる人、だ。

 

株式投資では、「君子、豹変す」の姿勢が必要だ。

 

これは、資産運用の本質を突く事柄だ。お忘れなきよう。