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下期入りの株式市場

下げやすい8月、9月を逆に高値引けで通過し、

10月相場、下期入り。期首に、見方を再整理。

 

あ、下期とは、2018年度下期(10月~2019.3月)。

市場を見る際は、機関投資家が年度を意識し

ポジションを取るので、通年(1~6、7~12月)

で区切るのでなく、年度で区切り見る方が分かり易い。

3月9月が下げやすいのも、彼らのポジション整理のせい。

 

さて、

日本株は、為替がポイント。

円高にならなければ当面堅調とみる。

まだ買えてないのは、

海外投資家と国内金融機関。

前のめりで買いに来るかもしれない。

先物主導から現物主導の上昇相場に

今後スイッチする可能性がある。

10月末からの決算発表、上方修正の幅に注目だ。

 

 

一方米株にとっては、引続き長期金利が気がかり。

今週末の雇用統計、賃金上昇が加速しないか。

足元だけに限らず、中期的な課題だ。

 

さらに、多くのストラテジストは中間選挙後

貿易摩擦などへの強硬姿勢が和らぎ米株上昇、とみるが、

むしろトランプが負けると政策期待が剥落し

(どうせ実現しない、と)、米中対立は選挙後も止まず、

また、現在のトランプによる株式市場への

最大限の配慮も無くなるかもしれず、

不透明感が増すかもしれない。

以前から指摘しているが、貿易問題はトランプが

仕掛けたことで、彼は株式市場に重大な影響が

出ないよう細心の注意を払っているとみえる。

だから選挙前は相場を崩すようなことはしないと見る。

 

 

日米比較では、

円安なら米株より日本株に分がありそうだ。

(ドル円110円付近より円高にならなければ)

 

下期の中では前半の方が、相場が堅調かもしれない。

とにかく、米金利次第、だ。