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金融は悪か

低金利が世界的に長期間続いたことで、

世界の隅々にまでリスクマネーがばら撒かれた。

世界中は借金漬けだ。金融業が貸しこんでいる。

リスクに耐えられない人、企業、国にまで。

 

米長期金利が大きく上昇すれば、今後時代は大転換する。

リスクマネーは回収、引き揚げられる。大逆流だ。

株価下落に始まる危機、債務危機への覚悟が必要。

 

これは金融、金融業が悪いのか。

あるいは金融の仕組み、が悪いのか。

いや、そうではない。

新たなフィンテックが解決するか。

いや、また必ず起こる。

 

これは、際限のない人間の欲求 のせいだ。

人間の節度、モラル、倫理観の問題だ。

 

金融の現場、指示を出す課長、部長、さらに目標を

突きつける役員、役員をまとめる社長。上ほど罪が重い。

競争欲、成長欲。人間の欲のせいだ。

 

人間の欲求には全く質の進歩が無い。

だから、金融の世界では毎度似たようなことが繰り返される。

バブルとその崩壊、が典型だ。 懲りない。

 

金融の世界の倫理観の欠如は著しい。

倫理観を通そうとすると、金融機関には居られなくなる。

それこそが、おかしい。実に苦痛だった。

まあ、金融に限らず大企業にはそのような所があるかもしれないが。

 

そこで人文学の出番だ。生き方を学ぶ、ということだ。

人の生きる意味、原理原則、善悪の区別、さらには

節度、モラル、倫理観、を涵養する(少しづつ身に付ける)ため、

人文学=文学・歴史・宗教・哲学 を学び直したい。

昔、嫌々学ばさせられたが、漢文などを見返すのだって悪くない。

皆さんも、是非。

 

企業経営者の場合も、人文学の涵養の差が、最終的に

人格の差、企業ガバナンスの差、経営の差となって表れると思う。

ES「G」経営の時代、人文学は大切である。

 

私は、金融機関を辞めて、スッキリしている(笑)