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新任FRB議長の落ち着きどころ

世界の株式市場が下値で揃って反発した。

先週のFRBパウエル議長の発言の影響が大きい。

 

利上げ回数、また量的緩和についても柔軟な姿勢、

と報じられた。

今年の利上げ回数は、先月2回と言っていたが、

この講演で0回もあり得る、と受けとられている。

 

当人がリサーチエコノミスト出身でないため、

経済の見方に信条・信念のようなものがない印象だ。

金融環境、経済指標により、コロコロと態度・発言が

変わってしまう。

 

先週のアトランタでの歴代議長との討論会では、

米国内の経済だけでなく世界の金融環境にも配慮する

姿勢が見られた点は評価できるとは思うが。

 

彼がFRBメンバーの一人ならまだよかったが、

議長として発言に振れが大きいと市場は当惑する。

 

まあ、何が起きても強情に意見を通そうとする

某大統領のような人物より、

市場の急変等に合わせて柔軟に対応できる人物の方が

はるかにましだが。

 

世界の株式市場、下げから一旦アク抜け、の感はあるものの、

基本的に、不透明感はなかなか拭いきれない。