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人手不足の恩恵、新人だけ?

ユニクロの初任給、今年は一部の対象者で21→25.5万円に

20%もアップするそうだ。

 

先日、新人の家賃補助がなんと月15万円、との話も

聞いたことがある。給料とは別に、だ。

山手線駅5分以内の高級賃貸マンションに楽勝で住める!

給料、の間違いではないかと(笑)。

 

若年層の高給化は、日本の低迷する個人消費に、少しづつ

好影響を与えるかもしれない。

まあ、新人の見合いに壮年の給与が削減されているとも聞くが。

残業代も減少するし、・・・

 

日本企業は固定費削減を徹底し過ぎて損益分岐点比率は60~70%と

異常に低下した。少しは従業員に還元しないと消費が回復しない。

その余力は十分にあるのだから。

 

さて、人手不足の恩恵に浴しているのは新人だけではない。

人手不足は、不動産の賃貸市況にも、大きなプラスの影響を

与えている。

 

人材確保のため、企業が好立地を求めて

賃貸オフィスの立地改善に躍起になっている。

採用で有利に、そして採ってすぐ辞めないように、

大企業も中小企業も都心駅近の優良物件を探している。

 

オフィス家賃は、昔は”削りたい固定費”の筆頭だったが、

今や人材確保のための「戦略的投資」の筆頭だ。

 

さらにマンションでも、人手不足で賃貸市況が

需給タイトとなっている。

そりゃそうだ、新人がいきなり会社のカネで都心

高級賃貸に住む時代なんだから(ヤッカミ、笑)。

 

ただでさえ、賃貸マンションは分譲とは状況が全く

異なり、物件の供給が少ない状況が続いている。

元々空きが少ない上に、家賃負担力の高い連中、

いや方々(笑)が急増し、家賃の値上げまで通り易く

なっているのだ。

 

オフィスリート、住宅リートの極めて堅調な業績は、

この人手不足に支えられている。

しかも今後当面この状況は、変わりそうにない。