· 

中国も以前から対決を覚悟

2000億ドル(22兆円)、対中関税引上げ正式決定。

追加して、さらに3000億ドル、残り全品に

関税をかけることも米は検討中。

 

米中両首脳は、事前に対決を覚悟していたのかもしれない。

 

トランプのことは再三当コラムで指摘した。

株高でも利下げを吠えたのは、米中激突による株価の衝撃を

和らげるためではないかと。

 

だが中国の景気刺激策も、決裂も辞さない考えを

事前に持っていたからではないかと想像する。

本当は、もう余計な公共投資などしたくないのが本音のはずだ。

 

中国にとってのキモは、貿易より知的財産権、デジタル覇権、だ。

米を凌駕する突破口を、ここに見出しているはずだ。

この分野では、中国も絶対に引けない。

国民のデータを自在に収集・活用できる独裁中国共産党には

絶対的な強みがある。令和はデータの時代だ。

(当コラム2019年05月01日 - 『マネー<データ』の令和、幕開け

 

足元で交渉を翻した中国の姿勢に共産党の対米強硬姿勢、決意の固さを見る想いだ。

 

トランプも直近で国内支持率が上昇しているようだ。

民主党に攻め立てられる中、強硬姿勢は崩せない。

 

シートベルト、装着。

 

「身勝手なポピュリズム」VS「独裁」の衝突。

米中摩擦の落としどころが見つからない、不幸な時代の幕開けか。