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ECBの厳しい見方

ECBドラギ総裁は6日理事会で、

2020年前半までは、政策金利を現行水準に据え置くと発表した。

以前は2019年まで、としていたが、利上げ可能な時期について

見通しを半年先延ばした。再びの延期、ここからあと丸一年、だ。

 

市場には利下げ期待まであったようで、これでも

緩和的ではない、との受け止めもあったようだが、

私は先行きに対しECBは十分警戒的、との印象だ。

 

貿易摩擦については米中をはじめ、まだ結論が出ているわけではない。

交渉が進展し懸念が後退する可能性もある。

 

その中ですでに、「あと1年は緩和的な金利を変えない」と宣言した。

2019年後半の景気回復という当初シナリオが不確実性の長期化で

危うくなっていることを認めた格好だ。

 

ドラギ総裁は任期がこの10月までなので、少々慌てて

次の総裁のために早めに将来の地ならしをしたのかもしれないが、

欧経済の先行きの見方は相当に厳しいということだ。

 

これらの話から私が気になるのは、日本企業への影響だ。

 

日本企業の中には、今期見通しにおいて、下期には

循環的な回復を想定したい、している、等の期待も

一部あるように思う。

しかし米中をはじめとする貿易問題、欧の景気回復の遅れ、

そして円高、の影響が加われば、

業績の下方修正のリスクは相当程度高いのではないか。

 

業績に大きく傷がつけば、マーケットは金利だけでは支えられない。

貿易問題もEU離脱等政治問題など、長引くだけでもマイナスだ。