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「問題は中国ではなくFRB」

トランプ大統領、ケッサクだ(笑)

 

昨日、「我々の問題は中国ではない」「FRBが問題だ」

とツイートした。

はあ?対中で全品関税、とか言っておきながら??

 

 

2つのことが分かる。

 

1文字通り、彼にとっては対中問題と同等、あるいは

それ以上に、FRBへの不満が大きいということ。

もちろん、FRBにプレッシャーをかけるため

大げさに言っているのだろうが。

第4弾関税と言い出したのは、FRBに継続的利下げを

させるためであろう。

 

2前段から、今月初の関税第4弾の発表は、

世界の景気、世界の金融市場にインパクトが

強過ぎたと思っているのではないか、ということ。

各国の利下げ競争をあおり、また世界の金融市場を

リスクオフに傾け過ぎてしまった、ということ。

 

まあ対中の強硬姿勢とはその程度なのか、とも感じるが、・・・。

習近平に笑われるだろう。

 

交渉上も自分で立場を不利にし始めた感がある。

 

関税は9/1発動だが、その前に解除、もあるかもしれない。

 

さらにあと1つ、気になることは、トランプが間違えることだ。

 

再選のため株価、景気を壊したくない彼は

利下げで株価を維持するため、対中関税を持ち出している

(とみている)が、景気悪化・株価下落が進めば、自分が

関税引上げを止めればいい、と思っていると思う。

しかし、関税カードを出し入れしている間に

世界景気が修復不能なところまで悪化する

かもしれない、ということだ。

世界の企業は、これでは中期的な事業計画が描けない。

投資や事業拡張計画は、延期か取りやめ、となってしまう。

関税上げを止めても、FRBに金利を下げさせても、

世界景気が大きく後退局面に入ったら、株価は維持できなくなる。

 

自分で自分の首を絞める可能性に、彼は気付いているか。