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旅情を思い出して、欧

夏休みの3連休、いかがお過ごしですか。

皆さんはこの夏、いい旅をされましたか。されますか。

 

私は断然、欧が好きです。街の景観が美しい。

歴史ある風景には、詩的な風情があります。

佐伯祐三や荻須高徳の描く街の建物の壁、には

時を重ねた趣があるし、この写真からは

美しく維持されてきた白壁の生活感が感じられます。

 

でも私はここ数年、欧に、いや海外に行けてません。

 

”詩的”、キザですかね?(笑)

でもね、日本語に、ちょうどいい言葉、無いです。

景観に心動かされる時、日本語でなんと言えばいいでしょう。

poetic、とか、外人はすぐ言うようだけど、日本語では、無いんですよ。

外人はポエム、ポエティック、をわりと使ってるのではないでしょうか。

 

そうか、詩的、って言えばいいのか、と最近気づきました。

郷愁(ノスタルジック)とも違う。故郷を懐かしく想う感じ、とも違います。

 

 

写真のフリヒリアナ(スペイン)は、アンダルシア地方、マラガから

バスを乗り継ぎ2時間ほど。2014年でした。

12月でも暖かく、静かで、曇天だったのでやや神秘的でもあり、不思議な

とても落ち着いた時間を過ごしました。穏やかになれたのです。

半日弱居ましたが、街の人には誰にも会いませんでした。観光客だけ。

 

この街の景観の感じが、私にとって詩的、抒情的、という感じでした。

ほかに、あの時の感じを表す言葉が見つからない。

 

白いきれいな家々の間を歩き、数匹の猫と会い、殆ど

誰とも会わず、冬ですが寒くなく、とても穏やかな時間、不思議な

忘れられない時間を過ごしたのです。

海まで見渡せる高台で小1時間、ただ座っていました。

「気持ち いーー」という感じで。

 

恐らく再び訪れても、同じ感情にはならないと思います。

独特な時間でした。

 

 

いい旅、したいですね。皆さん、よい旅を。¡Buen viaje!