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中間配当、10年前の3倍

上場企業の中間配当、リーマン直後の2009年の水準と比べ、

約3倍に増えた。大変結構なことだ。

増え方が異常に大きい気もするが、こんな背景があろう。

 

1リーマン直後の2009年は業績不芳だったが10年で業績が大きく回復した

2株主重視のガバナンス改革で配当性向(純利益を配当に回す割合)の引上げが相次いだ

3ガバナンス改革で従来期末配当のみだった企業が中間配当も新たに実施するようになった

 

いずれにせよ、投資家にとり日本株の低配当は長年の問題点であり、これが

株主重視のガバナンス改革により大きく改善している。

ただ10年で3倍とは少々驚いた。背景3の影響も結構あると思う。

 

日本の企業はここ20年で固定費を大きく圧縮した。

投資先が無く、低利で資金調達が可能で、かつ社員に給料を払わなかったからだ。

償却費、利子負担、人件費が圧縮できたからだ。

カネを集めたが、バランスシートには使い道のないキャッシュが積み上がった。

 

皆さん、自分の会社が給料を払わず積み上げたこのキャッシュを、

配当の形で会社から取り返しましょう、給料の代わりに!(笑)。

 

高配当株投資、低PBR銘柄なら結構今はチャンスだと思います。

インカム+キャピタル、も取れるかもしれません。

 

なお、銘柄を探す前に、株メンターが以前当コラムでまとめた注意点

2019年01月16日 - 日本株の魅力2 利回り銘柄の探し方

を参考にして下さい。 

 

良い週末を。