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足るを知る

グルメ番組、花盛り。確かにうまそうだ。

 

しかし、最近、あまり以前ほど羨ましくなくなった。

無駄に高い、無駄に過剰演出した、無駄に力の入り過ぎた美食が登場する。

無駄だ。

 

天下のグルメ、魯山人は、美食を尽くして最後に

「本当に美味しい白いご飯(お米)があれば、あとは何も要らない」

と言ったという。

 

旬の滋味を味わう。それで十分だ。いや、それがいい☺

旬のものは、たくさん出回り、安い。

しかも、旬だから美味しい。

例えば今の私の冬の滋味は、ネギだ。

今年は少々高め、ちょっと残念。

 

安い旬の食材を、どう楽しむか、がグルメの本質ではないか。

旬を楽しませてくれる腕、が外で食べるグルメの魅力だ。

自分で、家で楽しむのもいい。

 

炊き立てのうまい白飯は偉大だ。最近、ホントそう思う。

高くなく、美味しい白飯を出すランチのお店、知りませんか。

 

 

「足るを知る」。

食の世界で例えたが、人生全般で言えることだと思う。

 

欲の皮が突っ張った人間は、男女とも本当に下品。

残念だが運用などの世界には多いと感じる。

私も偉そうなことは言えない。

 

我慢を知る。節度を知る。

そうすれば、幸せの実感も沸いてくるのだろう。

 

欲張りすぎる人間には幸せは来ない。

自分の問題なのだ。

 

品位ある人とは、節度を知る人、足るを知る人。

そんな人に、私はぜひお会いしたい。