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焦るトランプ、最後の大バクチ

トランプ大統領、5月初に都市の封鎖解除を目指す。

 

先ほどのHNKニュースでは以下報道された。

『18日の記者会見で、南部のテキサス州や東部のバーモント州では

一部の業種で再開を認めるなど、各地で活動再開に向けた動きが

相次いでいると指摘し、経済活動の再開をめぐって大統領は、

「このおそろしい感染を乗り越えれば、株価は値上がりする。

いい流れにあり、重要な選挙もある」と述べていた。』

 

株価のこと、選挙のこと、普段あえて口に出さない最も肝心な事を

ついに正面切って言い始めた。

こんなに彼がストレートに言ったことがあっただろうか。

ディールでは大事な本音だけは最後まで言わない、と公言している彼が。

 

心境に明らかに変化がみられると感じる。

相当、追い込まれている、と感じる。

焦っている。

もちろん、間に合わないからだ。

再選のためには、秋の選挙前までに経済を復活させ

株価を上げねばならないから、今封鎖解除、しかないのだ。

 

これは再選へ向けた賭けだ。最後の大バクチだ。

 

クオモNY州知事とは対立している。

知事は、ワクチン開発まで1年半かかるとし、長期戦略を採っている。

 

封鎖を無理に解除して感染再拡大となれば、トランプ再選は無い。

彼は長期戦略を採れない。

 

ただ今後バイデンに危機対応をさせて大丈夫か。

バイデンは民主党でも中道ではあるが、

医学・疫学的な対応重視だ。

経済・株価は後回しとなるのではないか。

 コロナは、経済的影響の方がさらに怖いかもしれないのに。

 

つまりアメリカでもし感染再拡大となると、

世界の金融経済には致命的だ。大恐慌だ。

 

今、歴史的分岐点にいる。

株価が最高値を目指すか大暴落か。

 

だから、相当ヤバい賭けだと自覚し、

米大統領も緊張しているのだと思う。

 

州知事たちの英断が、救ってくれるだろうか。

米大統領が無理な賭けをせざるを得ない点こそ、大問題だ。