株で勝つのは、簡単ではない。
実は、8～9割の投資家が負けるとも言われる。
株で勝てない最大の理由は、買う前のことばかりに夢中だからだ。
銘柄はどれにするか、・・・。皆そればかり。
大切なのは買った後だ。
買った後のことを事前に想定できる人は少ない。
株で勝てない最大の理由とは、買った後の行動にある。
銘柄を知らないから、とか、経済の知識が無いから、とか
勝てないのは知識不足が原因、と思っている人が多いのではないか。
しかし、そうではない。
というか、知識不足よりももっと遥かに重要な原因が他にある。
それを知らずに始めるので、多くの人が株で失敗する。
それは、投資家の気持ちの問題だ。
「損失回避バイアス」、この言葉、ご存じだろうか。
人はつい、心情的な判断で、合理的でないことをしてしまう。
株価はフラフラと時に根拠なく上下する。
だから、買った後上がればすぐに利食い売を出したくなり、
一方下がれば「またいずれ戻るだろ」と放ったらかす。
普通の人はほぼ皆さん、こんな感じだ。
下がることは事前に想定しない。
すると利食い益は必ず小さく、一方損失は時に大きくなってしまう。
これでは、どうやっても勝てない。益より損が必ず大きくなる。
誰がどう選んでも、複数買えば損する銘柄は必ずある。
全勝はしない、神様じゃないんだから。
必ず損も抱える、ということだ。
この、心理に基づく非効率な行動を克服できなければ、
何をどう選んでみても絶対に株で儲けることはできないのだ。
・・・そりゃそうだ。言われてみれば、当然。
こんなことを、私の著作で書きました。
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