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日本の銀行、海外で巨大なリスク抱える

米で企業決算の発表が始まり、貸倒引当金の積立で利益が圧迫、と報道されている。しかし、日本の銀行(邦銀)は、その比ではないのではないか。

 

以前から紹介している通り(左図)欧米でBBB格企業は社債発行を大幅に増やしてきたが、それを支えたのは邦銀だ。邦銀の保有する外債の4割、50兆円はBBB格以下の低格付け債、と以前紹介した。とんでもないリスクの取り方だ。

バクチのような米シェール開発企業に資金を出していたのは邦銀、ということだ。シェールは今、FRBが支えてくれなければ自力で立っていられない状況だろう。

 

前図の通り、世界を見渡しても、邦銀の海外向け投融資は突出して額が多い。

 

今後、海外投融資の焦げ付きによる不良債権の急増が邦銀を襲うのではないか。

追い込まれ、無理をしたツケが今後表れる。

 

大規模な再編へ向け、最後の大打撃となるのではないか。

不動産市況などにも影響が出るはずだ。

こうして、日本から銀行が消えてゆく。

 

利回り狙いで銀行株、などもっての外だ。