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オフィス市況、7月も急悪化

都心のオフィス賃貸市況、急悪化している。

三鬼商事の都心5区空室率は6→7月、1.97→2.77%へ上昇。特に渋谷区は6→7月、3.38→3.85%へ上昇(隣図は6月実績まで)。港区も悪化が早い。6→7月、2.3→3.5%と急上昇。まだまだ悪化はこれからだ。

 

半年前の空前の好調さがウソのよう。

 賃料の上昇は続いているが、反転下落は時間の問題。

 

空室率は賃料相場に先行する。

タイムラグは1年前後といわれるが、今回は空室率が2月1.49%をボトムに急悪化しているので、今年中には賃料も下落トレンドに入るだろう。

 

人手不足→人材余剰時代、テレワーク時代、都心回帰→回避時代。

コロナは不動産業界に決定的な影響を与えている。

 

関係者には青天の霹靂だ。価値観が転換しつつある。

最も価値ある都心駅近物件が、”高い・狭い・コロナ”で最も嫌われようとしている。

 

土地利用の平準化(都心偏重の発想転換による)で、

不動産相場全体が上昇する時代は、もう来ないのかもしれない。

 

高額賃料を設定できず採算がとれないので、今後は

超高層オフィスビルが建てられなくなる時代になるかもしれない。

そうなって欲しい。

 

東京は本当にビルが建ち過ぎ!!ヒートアイランド化を助長している。

特に、不要な高層マンションが多過ぎる。人口が減るのに。

大手不動産会社同士の過剰な営利追求のせいだ。

無用な競争をし続けた責任は重い。