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”自動車価格は1/5” EV化の意味とは?

日本電産永守会長が語る。(左)

「EV化で2030年以降、自動車価格は1/5に。」エンジンがモータに置き換わり「パーツ数も半減する。」「ハードで競争する時代は終わり(自動運転など)ソフトで勝負する時代になる。パーツは我々のようなパーツ屋に任せて欲しい」とインタビューで指摘。自動車のエンジン産業を丸ごと日本電産のモータで代替しようかという勢いだ。(日経)

 

日本の基幹産業、自動車産業の裾野は非常に広い。当然就業人口も多い。メーカーだけで91万人、周辺の関連業種も含めると540万人、全就業人口の8%にも達するそうだ(前図)。

 

自動車産業は100年に1度の革命を迎えているというが、これは自動車だけにとどまらず、日本の製造業にとって、いや日本全体にとって死活問題となる。

 

EV化で需要がガソリン車から置き換わり、かつ自動車の価格が1/5にもなれば、90万人、いや500万人はどうやって生き残るのか。

1/5とは、自動車産業は従来通りでは消滅しかねないという意味だ。日本も産業の屋台骨を失うことになる。

 

永守氏も厳しいことを、とも思うが、日本電産がやらねば他の誰かがEV向けモータを製造するだろう。

 

AI、IOT革命に連なるモビリティ革命は、産業構造を根底から変えてゆく。

この革命のスピートの早さに、我々は、わが国は本当について行けるのだろうか。