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来期3割増益?いやさらに上ぶれ

2022年3月期、つまり2021年度業績予想、証券大手3社等のアナリスト予想の集計で純利益が約35%増益だそうだ。(日経)

 

各社の予想が上図左にあるが、右のグラフはリビジョンインデックスのグラフ。

これは、従来のアナリスト予想に対し足元の予想が上ぶれしたら、+、下振れはー、でカウントしたものだ。

 

つまり業績予想の上方修正が、コロナ以降続いているということ。

 

しかし、ワクチンが奏功し、米では超巨額の財政出動が決まった。

まだまだ、こんなものではないと思う。

さらに上ぶれできるのではないか。

 

そもそも、昨年はコロナで大きく利益水準が下がったので(前図)

前年比では高い伸び率が出やすい。

 

また、昨年はコロナで大赤字企業も多かった。

運輸、旅行、レジャーなどに加え、小売・アパレル、素材系製造業等でも。

今年は赤字から黒転できる企業も増えよう。

 

さらに、日本企業は損益分岐点比率がここ10年で大きく低下し70%付近まで下がっている。過去経験が無いほど、売上の回復に合わせ利益が急増する収益体質に変化している。強烈な固定費の削減が進んだからだ。人件費、償却費、金利負担、の減少だ。

 

直観的で申し訳ないが、ワクチンが今後も奏功し無観客でもオリンピックも開催されれば、純利益は5割増益、なども可能になるのではないか。

 

現在東証1部今期PERは24倍。

純利益が5割増なら、来期ベースPERは16倍だ。

今の金利水準なら、割高とはいえない。割高な米株との違いだ。