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悪い5月米雇用統計に対するバイデンの反応

先週の米雇用統計、内容が悪かった。

雇用者数の増加は予想+100万人程度に対し+30万人弱。

失業率も予想に反し前月比改善せず、6.1%。

 

一時10年債金利は1.47%付近まで大きく下げ、株も軟化した。

 

しかし、引けにかけては金利は元に戻り株価も大きく上昇した。

バイデン大統領が悪い雇用統計に即座に反応し、

「米政権が打ち出した経済政策が景気を押し上げるために

必要であることを示していると強調した(Bloomberg)」とのこと。

 

つまり、FRBも大変憂慮している雇用で大統領も意見を共有し、

悪化するなら経済政策で対応する姿勢を示した。

 

これなら景気は悪化しようがない。雇用に不安を感じる必要は無い。

むしろ米景気の過熱、またインフレが心配される。

 

長期金利も趨勢としては下落しづらくいずれ上がらざるを得ない

ことが一段と明確になり、しかしFRBが

政策金利(短期金利)をまだまだ0%に留める意向があるので、

大きくは上がれない、ということになろう。

 

ただ、株式市場においては、将来を見据え物色動向が明確に二分されよう。

 

バリュー株は堅調さを維持できる一方、

いずれ金利が上昇することも確実といえ、

GAFAMなど高PER銘柄にはストレートに逆風だ。

 

ダウ堅調、一方NASDAQは軟化する展開。

GAFAM、私なら一旦全売。