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弱い日本株、が今冬出入国制限を維持すれば

好調な米株と比較しついてゆけず、上値の重さが意識される日本株。

業績上方修正も多く、ファンダメンタルズに問題はない

とも思うが、場中に売られる。春ごろの売りと似ている。

先行きへの期待に乏しいためか。

 

岸田政権に成長期待を持ちきれない点は、特に海外投資家にとって大きい。

いまだに何を本当にしたいか、見えてこない。

 

子育て世代へのシャビ―なバラマキ、公明党に配慮した妥協の産物。

現金は貯蓄に回るだけ、5万円ではハナから小さ過ぎ。

本当に岸田政治は旧態依然。

 

30兆円を優に超える規模の経済対策を期待する。

需要創出も大切だし、国土のインフラ整備も重要だ。

企業の投資につながる、高い乗数効果の見込める分野への財政配分を

優先して欲しい。国民は、人気取りのバラマキでは

経済は復活せず財政が痛むだけ、とよく承知している。

 

 

マーケットに救いがあるとすれば、コロナ感染者の減少だ。

今や我が国は、世界で最もワクチン接種率が高い国の1つだ。

(図:2回接種が完了した人の率 NHK)

例えば米の57%と日の74%は、集団免疫獲得への近さ、という点では

全く異なるだろう。

我が国の平均化圧力の強い島国の国民性は、ここではプラスに作用しよう。

80%まで届くのではないか。

 

欧で感染が再拡大している。ドイツ、英、仏。

早く全面再開し過ぎたのだろう。

コロナの恐怖を国民全体が味わった伊は、接種率も高く拡大は限定的。

 

日本人は”徐々に徐々に”、だ。その方がよいかもしれない。

日本は今冬を上手に乗り切ると、海外から高い評価を得られるはずだ。

そしてその可能性はある。3回目の接種も12月から始まる。

 

徐々に我が国も入国制限を緩和しつつあるが、今緩和しては

元も子もない。海外の足元の流行を国内に入れてはならない。

 

今年は去年とは違う、日本人は大半がワクチンをきちんと接種したのだ。

日本人の高いモラルで感染を乗り切ろう!

それができれば、マーケットにも、最も効果的だ。