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Jリート、不可解な急落

Jリートが先週急落した。

世界的な金利の上昇見通しに加え、1月恒例の増資ラッシュで

投資口需給が悪化している。

だがそれにしても、急落の理由が今ひとつ納得ゆかない。

 

11日連続安、そしてリート指数2000ポイントを割れて下げが加速した。

しかし21日、急落相場が14時から突如として反発を始めた。

非常に不可解な下げと、突然の戻しだ。

 

ただ、思い出すのは2020年3月の急落相場だ。

あの時も数日の連続安から最後1日で20%も大暴落した。

 

MBSファンドのマージンコール(追証)が期日を迎え、応じるための

資金回収を急ぐ海外投資家の換金売りが理由と私は推測しているが、

なんか、似たような動きのように思える。

 

14時から急騰するのも、全く不可解だ。

あ、そういえばあの日も3月の19日。

20日前後、という点で似ている。

ファンドやデリバティブのポジション期日迎えに伴う

大手投資家の売買かもしれない。

 

加えて、足元の中小型株急落で被害を被った投資家なども

追証のため換金売りを出したか。

 

リート指数は、この値動きからして一旦下を叩いたかもしれない。

市場利回りでちょうど4%まで下げた。割高感は払しょくされた。

物流リートは上げ過ぎていた。利回り2.5%は異常だ。

 

 

インフレヘッジをしながら4%近い利回りを享受できるJリート、は

やはり投資魅力が高い。

 

ここがピンポイントでボトムだと保証はできないが(笑)、こうしたタイミングで、

機を見て少しずつ組み入れるのがひとつのやり方であろう。

マーケットはこんな時もある。時間分散が有効だ。