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131円突破、”悪い円安”も株にはプラス

28日の日銀政策決定会合で黒田総裁は「指値オペは毎日もやる」

と0.25%以上の金利上昇は一切容認しない姿勢を明確にし、一段の円安に勢いがついた。

 

一気に3円弱円安に動き、28日131円を突破。

 

日本の大多数の内需中小企業には”悪い円安”、生活者の実感としても

輸入品全てが値上がりするコスト高は”悪い円安”。

当然輸入インフレにより物価上昇圧力は日本で今後強まる。

 

しかし、大手上場企業は円安で海外収益が膨らみ儲かる外需企業も多く、

それらが支配する東証プライム市場では、総じて円安がややプラス。

だから、日経平均、TOPIXは上がりやすい。

 

 

 

やはり黒田さんは、円安を止める気が全くない。

 

日銀による株ETFやREITの直接買取りという、普通ではあり得ない

超異例の金融政策も実施してくれた黒田さんは、来春までの10年の任期の

総仕上げとして、黒田バズーカ以来の株価の上昇を狙っているのではないか。

 

あの時は8000円台から一気に2万円まで、為替は80円割れから125円まで、だった。

 

今回も”リスクプレミアムの縮小をめざして”、いるのではないか。

さらに、株価上昇による資産効果、消費喚起効果も狙って。

 

なお、アメリカから、ドル高円安に対し文句が出ることは、今は無い。

通貨高はデフレ効果、インフレアメリカには好都合だ。

 

事実、鈴木財務相に対し、イエレンはそっけなかった。