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インフレがひどい国ほど、いずれ株は下がる

新興国の株価が異様に堅調、直近で異常に上昇しているのは

当コラムで紹介済だ。(上図:トルコイスタンブール100指数)

なぜか。

 

実質金利が低いからだ。

インフレが激しいので、名目金利から物価を引いた

実質金利が大幅なマイナスとなってしまうからだ。

 

通貨が暴落中のトルコでは超輸入インフレでCPIは年+80%超!(下図)

一方10年債金利は15%程度。

実質金利が異常なマイナス水準なのだ。

 

これでは経済の好不調とは関係なく、株に資金が異様に流れてしまう。

 

これらの国々では、今一斉に利上げが始まっている。

(あ、トルコだけ例外で、超インフレなのに利下げをしている、エルドアン大統領なので 笑)

インフレは放置すると政情不安にもつながるため、各国ともいずれ利上げを加速させる。

インフレは収束にむかう一方、同時に景気が大きく後退する。

企業業績も悪化し実質金利のマイナスも解消され、株価は下落を開始する。

というか、暴落し始める。

 

トルコ株も、この画を見れば、破滅的な下げが今後待っていることは疑いようがない。

ゾッと、する。

 

 

インフレがひどい国ほど、いずれ株は大きく下がる。

 

 

新興国株はいずれ皆、厳しい局面を迎えるだろうし、

日米欧で比べれば、インフレの激しい欧米の株が大きく下がり、

日本株は下げても相対的に幅は小さく済むだろう。

今年の日本株の強さは際立つ一方、

欧株がこの冬最も厳しく、次いで米株。

 

 

CPIは、将来の株式市場を暗示している。

 

「各国のCPI、自分で確認してみよう。」