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世界の実質金利プラス転換、の意味

大切なグラフを見つけた。(9月7日日経)

 

世界全体の実質金利、そんな統計数値があるのか。

大変便利なデータだ。

9月初旬までに、世界の実質金利はプラス転換した。

2020.3コロナショック以来だ。

 

 

実質金利プラス転換 の意味とは何か。

 

実質金利=名目金利ー物価(期待インフレ率)

 

実質金利がマイナスなら、名目金利での債券の運用では

物価を加味すると実質マイナス利回りになるので、

運用者は必ず債券以外の株や商品他ハイリスク商品の運用に

資金を振り向けキャピタルゲインを追求する。

 

しかし、実質金利がプラスとなれば、もう名目金利の債券運用だけで

実質利回りはプラスになり、株などのハイリスク運用をしなくてよい。

 

つまり、実質金利がプラス転換する、ということは、分かり易く言えば

株などを買う理由が無くなる、ということだ。

キャピタルゲイン運用を追求しなくてよい、ということだ。

 

 

世界全体でみても、9月には各国の急激な利上げモードへの転換により

株式投資に資金を振り向ける理由が失われている。

 

 

ちなみに、米では4月に実質金利はマイナスからプラスへ転換し

ご案内の通り株価は5月に最初の急落を演じた。

現在も米実質金利は+1.6%。

 

 

実質金利は株価に決定的な影響を与える。