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世界最大級の政府系ファンド、ノルウェーSWFの運用哲学

200兆円を運用する世界最大級の政府系ファンド(SWF:sovereign wealth fund)、

ノルウェー銀行インベストメント・マネジメントの

外部運用者を統括するエリック・ヒルデ氏に、日経がインタビューしている。(23日日経)

 

私が特に注目する世界的投資家だ。

日本では1999年から小型株に選別投資してきたとのこと。

 

銘柄選択力にとにかく優れる、と実感する。

再三紹介しているので、ご存知の方も多いだろう。

 

それぞれの投資対象国でどう運用者を選ぶか、マネージャーセレクション

についての貴重な記事だ。

 

注目すべきコメントを以下に。

 

「日本株は十分に調査されておらず、本当の価値を反映していない。

今も新たな運用者を探している」

「日本の中小型株は調査の水準が低く、超過リターンを生みやすい」

投資家間に情報格差がある、大きい、ということだ。

その通りだ。

 

 

また、世界中どこでも、現地で、大手機関投資家ではなく、

小さなプライベート運用会社を投資マネージャーに選ぶそうだ。

 

日本ではスパークスやレオスが過去選ばれたそうだが、その理由として

「超過リターンは個々人の力量に因る。個人が成功できる組織も必要だ。」

とのこと。

「超過リターンを出すには、他者とは違う創造的で独特な視点が必要。」

「好奇心が強く、常識を疑い、探求心があり、謙虚で自身の考えを変えることを厭わない資質が必要。」

これらは小さなプライベートな組織に多い、とのこと。

この4つの資質は、私の本でも強調しているポイントと符合する。

特に、最後の「謙虚で柔軟」は、まさにその通りだ。

 

 

投資の本質、勝つ投資家の条件、を実に見事に捉えている。

私などが現場で常々実感してきたことだ。

 

投資している銘柄を見ていて、それが実によく分かる。

 

 

さいごに投資格言

「乗るウェーに、乗れ!ウェーイ!」

しつれーしやした(笑)。