
日銀は24日、予想通り0.25→0.5%へと政策金利を利上げした。
一方この日の朝、利上げ直前に日本のCPIも発表となった。
前年比でなんと+3.6%もの高さだ。
変動の大きい生鮮食品を除くコアCPIでも+3.0%の上昇。(上図)
日銀が判断の根拠とした理由は、
賃金上昇と物価上昇の好循環が確認できたら、とか
トランプが気になって、とか、
また表立って言えないものの円安阻止のため、にとか
巷間で言われる。
しかし、そもそも最も大事な国内物価が
鎮静化できていないことも、あるのではないか。
今回利上げをしなければならなかった理由は
このインフレ傾向を押さえたい、ためかもしれない。
今回の決定会合で日銀の物価見通しが上方修正されている。
【コアCPI上昇率見通しの修正】
2024年度 2.5→2.7%
2025年度 1.9→2.4%
2026年度 1.9→2.0%
つまり、今年度には2%以下に落ち着くとみていた物価が、
そうならない想定に変わった、ということ。
インフレ、というと、米のことばかり気にしてきたが、
日本企業も”賃上げするけど値上げもね、”では、
我が国のインフレも、抑制するのは相当に難しそうだ。
日銀も今後、インフレ抑制を目的とした利上げに追い込まれる
ようになるかもしれない。
日本は今後も利上げはするけど超スローペースで、
年1回程度か、と私も考えていたが、それでは
済まないかもしれない。
日本の物価、要注意である。