第97回「長期大増益時代へ突入、日本の上場企業!」
皆さんお元気ですか?
資産運用の相談相手、株メンターの梶井です。
投資教育者として、皆さんの人生を決める資産形成、その投資戦略にストレートに役立つコラムを、元運用者(FM)の経験知をもとに、月1回連載しています。
私は2023年、日経平均3万円の頃から「日本株、30年ぶり大復活!」という題名のFPセミナーを続けていますが、その頃からもう2倍になりました。まだ受講してない方は、一度受講ください。
ただ今後、高過ぎる米株が金利高等で急落し、それに足を引っ張られ日本株も下げる局面がありましょう。
しかしそれでもまだその先、日本株は買える時代が続きます。日本株は、一時の調整を経ても、再度復調できると考えています。
なぜなら、日本の上場企業の業績が未曽有の長期増益時代に突入しているからです。
【売上:インフレで急拡大】
コロナ禍を経て、デフレからインフレへと時代は転換しました。企業経営にとって、この転換はどんな意味があるのでしょう。
極めて重大な意味、があるのですよ!
インフレ時代には、簡単に値上げができるようになります。今、そうなってますよね。
値上げって、企業にとっては、利益激増行為、なのです。
例えば、100円のお菓子、コストが90円とすれば、儲けは10円。そのお菓子を10円値上げし110円としたら、儲けはいくらですか。
そう、20円。 何も苦労せず、お菓子メーカーは2倍の利益を手にできるのです!
今までデフレの間は、その値上げが出来なかった。客が離れて数量が減るのが怖かったからです。しかし、インフレ時代に大転換した今は、客に受け入れられる限り、値上げを繰り返すことができる。これが、インフレ時代の大きな違いです。
【コスト:固定費の“超”圧縮!】
さらに、コスト面でも大変化がありました。ご存じでしょうか。
上場企業においては、ヒトモノカネの3大固定費、人件費、償却費、利子、がデフレ30年の間に劇的に抑制されました。
30年にわたり、企業は給料を大して払わず、売れる見込みもないので投資もせず、低金利の継続で借金の利子も大幅ダウン、ということです。
結果、上場企業の損益分岐点比率は、1990年頃は90%付近だったのが、昨今では60%あたりにまで劇的に低下したのです。
このコスト構造の激変こそが、長期増益時代を確信する株メンターの重要な根拠、となっています。
これに気づいていない人は、多い。
【経営:「株価を上げる経営」にシフト】
さらに、上場企業は今、東証主導の企業経営改革で、自ら株価を上げる経営に舵を切っています。
40年近くマーケットを見ている私からしても、隔世の感です。
昔、社長は皆「株価は市場が決めるものだから、ノーコメント」と言って逃げてましたよ(笑)。それが180度転換したのですから。
収益力を高め、自社株消却で自己資本を圧縮し、ROE(自己資本利益率)を高める経営、そして何より、株価が安過ぎるので株価を上げる経営をする、と資料に明記するようになったのです!
信じられないような企業経営の意識改革、です。
海外投資家が、この変革を最も待ちわびていた、と思います。だから今年、猛烈な外人買いで株価が急伸したのです。
【さらに、政治の後押し】
そして高市首相は17の国策投資テーマを掲げ、日本を変えようとしています。
仔細は省きますが、「国策に売り無し」時代に入るのでは、と期待します。17テーマ、皆さんご存じですか? 銘柄選択の重要な視点です。
【さいごに】
2025年度の上場企業の業績(日経の最終集計 5/23付)は、最終利益が13%もの増益。半年前には二桁減益が予想されていたので、凄い上ブレ着地です。
そして2026年度予想(企業予想)は5%増益。またこれも、中東紛争の影響でかなり控えめ、保守的な予想数値でしょう。
日経平均の今期予想EPS(1株当たり利益)をみると、4/2に2673円だったものが、6/5には3706円に、今期決算を経て39%も急増しています。だから、この間日経平均は27%も上昇したのに、PER(株価収益率)は19.6倍から18倍に下がっています。
27%も上げて一段と割安になったのですよ。どうですか、この増益の勢い! 凄まじい、の一言です。
今後、このようなポジティブサプライズが数年にわたり続くでしょう。長い間に株価は紆余曲折ありましょうが、まだこの買い時代は始まったばかりです。
売上激増、コスト超低水準、そして企業は自ら株価を上げる経営、・・これなら、海外投資家も買いますよ、まだまだ!
あ、断っておきますが、米株は、違います。長期投資で考えるなら、米株は売り。長期上昇の最終局面であり、足元の金利上昇がとどめを刺すかもしれません。
また米AI相場はバブルステージ入り。AI銘柄も金利には勝てません。
米株が壊れると日本株もつられて下がりますが、その後日本株は復調できる、しかし、米株は無理、ということです。
以上、株メンターⓇでした。来月もお楽しみに。
