井上萬二 白磁展
28日まで@銀座和光
(画 WAKOサイトより)
私は白磁の器が好きだ。
透明感のある白、薄青白い色、・・。
白磁の陶芸家の最高峰、人間国宝井上萬二先生は、昨年96歳で亡くなられた。
和光のギャラリーで一度だけ拝見したことがある。会釈することしかできなかった。
萬二先生の器は、優しく、すがすがしい。
みずみずしい。
デザインが、とても新鮮で若々しい。
とても女性的、でもある。
90歳を超えた爺さんの作品とは、本当に思えない。
かわいらしさ、もあるのだ。
チャーミング、なのだ。
ちょっと信じられない。
白磁はとてもシンプルで、個性を出すのは難しい。
本質だけで勝負する。余計なものを全て捨てる。
そぎ落とす芸術だ。
だから、強い。
他の誰とも似ていない先生のデザインは、明らかに突き抜けている。
不世出の作陶家、である。
先生の頭の中には、新しい器のデザインが次々に沸いて出てくるそうだ。
「私の頭にあるアイデアを全部形にしたいので、
もう1回分人生の時間が欲しいなあ」というような
ことを言われていたとか。
毎年毎年、この年齢でも次々に新作も発表されていた。
ああ、萬二先生!
