ひとり独学で学び世界的建築家となった安藤忠雄さん。
著書「建築家 安藤忠雄」の中で、若いころ、
『いつも逆境の中にいて、それをいかに乗り越えてゆくか、というところに活路を見出してきた。』とあった。
大いに共感した。
私も、大手銀行の資産運用部門だけを渡り歩いた人間だ。
銀行にいたが、いわゆる銀行員の仕事は、一切経験がない。
もちろん、やりたくもない!(大笑)
行内では、能力・適性不十分、とみなされれば、
株式投資と無関係の部署にすぐ左遷させられる。
その中で、アナリスト、ファンドマネージャーという最前線に
立ち続けた。
他人の異動がよくあるので、都度そのカバーをさせられた。
専門性の必要な分野で、たらい回しのように次々と
埋め合わせとして新たな担当を任されたりもした。
その中で、結果が出なければ左遷、なのだ。
常に逆境を生き抜いてきた感覚、だった。
厳しい環境だったからこそ、いつも必死だった。
私も、資産運用を学ぶ際、他人に儲け方を教わったことは、ない。
皆無だ。
私も、独学だ。教えられる先生もいなかった。
私が講義で教えている”儲け方”の基礎は、
だから全て私の中から生まれたもの。
経験に裏打ちされたものだ。
それだけ失敗もしてきた、ということだ。
あのテキストも全て私の手作りであり、
完全オリジナル、参考文献は無い。
安藤さんは続けて、
『私の中に何か見つけるとしても、
優れた芸術的資質といったものではなく、あるとすればそれは、
「強か(したたか)に生き抜こうとする、生来のしぶとさ。」だ』と。
厳しい環境が、人を磨く。
安藤さんの意思の強さ、努力 が偲ばれる。
