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投信の実態 その1

今日の日本株は米の対中制裁発動後、一旦アク抜けで戻り相場。

しかしまだ不透明感は拭えず、です。

 

ところで、昨日7月5日の

「投信で損失」の記事、 ご覧になりましたか。(日経等)

 

個人投資家の46%が投信で損(手数料後)。

高い手数料を取りプロが運用しているのに。

金融業界が最も表に出したくない実態です。

これは、金融庁が投信を販売する銀行29行に対し実施した調査結果です。

実はこのような実態は、皆想像していたことですが、

監督官庁自らが調査し公表するとは、極めて異例です。

 

この記事からまず、2つのことを感じます。

 1 プロの運用者・ファンドでも、大したことない人・ファンドも少なくない。

 2 投資信託の仕組みに問題がある。

そして、さらに1つ感じることがあります。

 3 金融庁行政についてです。

 

本日は1について。

プロの運用者でも、大したことない人も少なくない。

これは、私の以前からの実感です。元投信の運用会社に居たのですから。

金融機関が運用者を人選する際は、通常の人事と似たような形で

運用者の選抜も行っていることもあるのではないでしょうか。

しかし、優秀な金融マン=優秀なファンドマネージャー、ではないと思います。

また、運用で結果を残せるスキルを身に付けるのは、簡単なことではありません。

勉強しただけでは、必ずしも身に付くものではないかもしれません。

 

いずれにせよ、この実態を見て、皆さんに強く申し上げたい。

プロの運用する投信も決して、全て任せて安心、ではないのです。

せめて、投資信託の優劣が理解、判断できるようになるよう、

ご自身で学ぶ必要がある、ということです。

 

資産形成、投資は、決して人任せでは成功しません。

自分で、自ら、学ぶのです。

自分が良く分かっていないものに資金を投じるのは、投資ではありません。

投機です。

他人の真似をしても、ダメ。他人にとっては投資だとしても、あなたが

キチンと知らない対象に資金を投じるのでは、投資にはなりません。

バクチですよ、それは。投機です。

 

投信を、プロが運用するからといって過度に信頼するのは問題です。

少しづつでも、自ら資産運用・投資について学びを始めるべきだと思います。