新興国債券✖、Jリート◎

本日日経1面記事によれば、新興国債券が今後3年、

毎年100兆円規模の償還を迎えるという。

来た、という印象だ。

世界の金融政策がリーマンショック以降、長期間

緩和を続けていたため、信用力の相対的に弱い新興国も

大量に債券発行ができるようになったが、

今後その償還に、世界の金融機関がどれだけ応じるか、

ということだ。今までは米債の利回りが低かったので、

リスクを承知で新興国債もファイナンスしてきたが、

近年米金利は上昇し続けている。今までのようにはいかない。

 

投資の観点から資産配分を考えるなら、

現時点で新興国債券・株式だけは、お勧めしない。

idecoの投信選びなどの際も、考え方は同様だ。

 

では、この不確実性の高いトランプ時代、何に

余資を振り向けるか。

 

投信業界では、バランス型が人気、とのことだが、

良く調べて本当に魅力があると判断できない限り、

分散されているから、という理由だけで安易に

手数料の高いバランス型投信などに手を出すのも

いかがかと思う。高いリターンも期待しづらい。

 

不確実な時代は、高配当で、かつ配当水準が

安定している投資対象に魅力がある。

 

やはり、Jリートだ。

 

高インカムを着実に再投資するのが、10年以上の

長期運用の鉄則だ。年4%の魅力は高い。

長期保有なら投資口の動きは無視してよい。

下がっても売る必要はないのだから。

むしろ買い増しの好機だ。

 

外債外株投資を考える際には、為替リスクに加え、

政治・地政学・自然災害等の様々なカントリーリスク

が存在することを十分踏まえるべきだ。

 

日本に投資先はある。