日本株、市場全体でPERは13.3倍、日経平均
採用銘柄でみれば12倍割れだ。安い。
目先は日経平均21000円割れ回避で一旦戻れるか。
しかし、貿易摩擦、業績減速に加え、無視できない
リスクが台頭しているのではないか。
大幅な円高への懸念だ。
景況悪化を懸念する米株の本格調整は、世界的な
リスクオフ相場を思い起こさせる。
すると、円は買われやすい。今までは同時に
ドルも買われやすく、ドル円は膠着してきた。
しかし、米金利が上がらなくなったことで、
ドルの魅力が相対的に後退し始めている。
さらに厄介なのは、今円高が進むと、それを
抑制する政策手段が日銀には無いことだ。
普段は中央銀行は通貨安へ誘導するには
金融緩和をするが、すでに日銀は緩和
フルスロットル、これ以上やりようがない。
超低金利でも世界の資金は日本に逃げてくる。
ヘッジファンドなどは、日銀に有力な手が
無いことを見越し、円買いで攻めてくることも
あり得ると思う。ある意味、中央銀行と勝負
できるめったに無いチャンスかもしれない。
これ以上金利を下げようがない日銀に対し、
結構勝ち目があるかもしれない。
数十年前、イングランド銀行に勝った
ジョージ・ソロスが、また参戦? なんて。