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取り付け騒ぎ、中国

中国では、地方の銀行で破たんの危機に見舞われ、取り付け騒ぎとなっているらしい(日経報道)。

 

そもそも民間に借金、借入という概念すらなかった中国。

共産主義国は、元々みなそうだったが、今、中国は借金まみれ。

 

急に資本主義経済を導入する中、借金を膨らました。

特にリーマン後の4兆元の大景気対策、で加速した。(前図)

不動産バブル、供給能力バブルを、大借金で作った。

 

特に不動産投資で無理に無理を重ねた結果、地方でバブルが弾けている。

 

これは、世界景気の成長エンジン、中国消費に大きな影響を与えるだろう。

また長期に亘り続く。中国は今、高度成長から低成長への過渡期だ。

 

中国の株価にもネガティブだ。中国の個人投資家は傷んでいるはずだ。

 

年10%近い成長を続けてきた消費の勢いが、さらに大きく減速せざるを得ない。

 

この地方の債務問題などもとても深刻なため、習近平は構造改革を一旦諦めざるを得ず、財政投資を吹かす必要に再度迫られている。この政策を受け、目先は景気も株価も持ち直すだろうが。

 

リーマンの時は、国営銀行が不良債権を抱えたが国がいわゆる”飛ばし”でゴマ化したようだ。だが、今回の大規模な債務バブルはごまかせるのか。

 

デジタル覇権で世界をリードする中国だが、一方で様々な矛盾をはらむ。実は国内がバラバラにならないようにするのが精一杯、との指摘もある。

 

大国中国の国家運営は楽ではない。

日本は、長期的に低成長になる大国の影響から離れることはできない。中国依存から脱却する覚悟が必要だ。