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おカネで測れない、成長の実感

Web革命、AI・IOT革命が進行する現代、

10年20年前と比べ明らかに生活利便性は高まり

生活水準は大きく向上した。

スマホの無かった時代からコミュニケーション技術も激変した。

しかし日本のGDPの規模、1人当たりGDPは大して成長していない。

なんか、実感とズレがある。

 

検索サイトの登場で、ものを調べるコストが0になった。

百科事典は、0円のWikipediaに取って代わられた。

3Dプリンタの登場で、金型製作のコストが不要に、・・・

 

将来、通信コスト・移動のコスト・エネルギーコストは、

一たび新たなインフラが整備されれば、毎回の利用コストが

全て0になるとさえ言われている。

スマホ代がタダ、電車代もタダ、電気代ガス代も無料だ。

そんな時代まで、あと20年は掛からないらしい。

 

この革命で、莫大な付加価値を0円で我々は手にできるようになっている、既に。

 

・・・付加価値とは、何だろう。何で表せばよいのだろう。

我々は今まで、付加価値をお金でしか把握してこなかった。

しかし、それで実態が分かるのだろうか。

分からない時代になったのではないか。

 

付加価値は何で測ればよいのだろう。

 

データで測るか?

データには質があると思うが、種々のデータを比較考量する基準が無い。

 

”イイね”の数か?

イイね欲しさに多額のお金を使う人はいるようだが。

 

我々は、持っているお金はあまり増えていなくても(笑)、

20年前よりも、多大な付加価値を手にしている。

GDPには表れない付加価値を。

 

逆に言えば、

お金が沢山なくとも生活できるようになりつつある、ということだ。

 

 

いったい、我々の経済は今、実質的にはどのくらいのペースで

付加価値の成長を遂げているのか?

 

実感する付加価値は増えたが、金額で表すと0円。

この強烈なデフレ圧力が、全世界で物価上昇を押さえ込んでいる、と考えている。