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吉田博展@東京都美術館

吉田博、明治から昭和までを生きた木版画家の第1人者だ。

江戸の風情を残す東京の街並みなどの木版画では、川瀬巴水もお馴染みだ。

巴水も大好きで千葉市美術館まで以前見に行ったが、

吉田博の版画は、似ているが違う。

 

太陽の光が、そして空気が、版画で描かれている

昼の光を版画で描く技量では、巴水版画に無いものを感じる。

ナンバーワンではないか。

 

あと、寺社にしても、山岳にしても、切り取る風景の構図が素晴らしい。

小型のスケッチブックに風景を描き取っているのも展示されているが、

当たり前に上手い。いいなあ、あんな風に描けたらさぞ楽しいだろうなあ。

 

構図の良さを感じるなら、直接見に行ってほしい。

吉田博は写真家になっても、良い写真を世に遺した、と思う。

山をやる人なら、”山岳風景の良さがわかってるなあ”と感じるのでは。

 

このダイアナ妃お気に入りの作品(前出)をみれば、お分かりだろう。これで版画だ。

山岳風景でも、朝もやの中の景色と、日中の空気が澄んだ景色を

キレイに摺り分ける。(上画、左「朝」、右「午前」;特設サイトより)

 

吉田博や巴水など、名版画家を支えた銀座の渡邊版画店の摺師の腕も見事だ。

吉田博は最高で90版以上も色を重ねたとのこと。

摺師はさぞや苦労したことだろう(笑)。

 

とてもキレイだし、分かり易く親しみやすい。

素直に素晴らしい。

 

入館は要Web予約、の展覧会が多い中、普通に

行けばすぐ観られるのもありがたい。

 

東京では東京都美術館で3/28まで、良ければ是非!

ダイアナ妃がお気に入りだったのも分かります。

 

実は図録も素晴らしいです、2200円は安い!これは買い(株みたい、笑)。

家に1冊あると和みますよ、当然私はすでに和んでます(笑)。