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米債に振り回されるな、日本株は割安

日経平均は21日PER13.46倍、安い。(日経)

 

足元の日本株は、アメリカの長期金利と鏡のように同様に動いている。(前図)

過度に影響を受けている。

その米債市場は今、非常にボラティリティが高い。

 

米金利が下がると、

「景気がもう成長しない証拠だ、さらにリスクオフだから下がるのだ」

と受け止められ、見通し悪化だとか言って日本株はいちいち下がる。

 

しかし、再三指摘するが、今年の米債市場は需給で大きく歪んでいる。

金利上昇を見込んだ投資家の巨大なポジションが

デルタ株拡大で敗戦処理の買戻しを今、迫られているのだ。

 

そもそも米金利は年始以来、このポジションのせいで上昇し過ぎた。

そして今、下がり過ぎている。

日本株が吊られて下がり過ぎる必要はない。

 

デルタ株の拡大は経済成長を鈍化させようが、

回復基調は続く。

さらに、インフレは着実に世界に広がりつつある。

長期的には金利は低下するとは思わない。

 

目先の金利低下は短期ではむしろ追い風だ。

だからこそ金融緩和が長く続く。

テーパリングが先送りされる。

株の高値が、長く維持されることになるのだ。

 

これから始まる決算発表では、特に製造業の

絶好調ぶりが明らかになろう。