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明日のFOMC結果、注目点

日本時間明日13日早朝にFOMCでの利上げの有無、そして

注目のドットチャート(FOMCメンバー各人の将来の政策金利見通し)、

また経済見通しが発表される。

前回9月FOMC見通しは下表。

 

上図は、4日時点での、市場が予想する来年の利下げの時期と回数。(テレ東)

 

”来年は5回も利下げがある”、が今のコンセンサス。 

今回まだ、一応利上げの可能性も排除されていない中で(まあ、おそらくないが)、

来年の利下げがもう3月から始まるとの市場の織込み、なのだ。

 

前回9月FOMCでは、来年の利下げ回数は2回、0.5%下げ分が想定されていた。

 

なんといい加減な、期待先行の市場の織込み方なのか。

 

 

FOMCは、何を見て政策金利を決めるか。

株を買いたい市場関係者は皆、景気が徐々に減速すれば利下げだ、と連呼する。

 

過去もその期待は何度も裏切られてきた。

間違った期待、勝手な思い込みだからだ。

 

 

FRBは景気優先で政策金利を決めるのではない!

第一優先は、物価。インフレの程度だ。

 

物価抑制が第一目的。景気は二の次。

 

物価を抑えるために、利上げしてきたのだ。

インフレが収まらなければ利下げはない。

景気が悪化しても、そこはFRBは想定済。

意図して悪化させているのだから。

 

慌てて利下げを繰り返せば、インフレは再燃する。

 

 

再三繰り返すが、市場のこの過度な利下げ期待は、毎度毎度、愚かだ。

 

 

期待通りにならないと、マーケットではすぐパウエルを批判するが、

批判されるべきは、過剰な期待を何度も繰り返す愚かな素人投資家の方だ。

ただただ、買う理由が欲しい連中だ。

 

 

来年5回もの利下げ期待は過剰、と分かれば、当然市場は失望する。

期待が過剰かどうか、明日のドットチャートで分かる。