
9月米雇用統計、8月に続き衝撃の悪化となった。
雇用者数の減少が、ヒドイ!
以下の通り。
*非農業部門雇用者数(前々→前→今月)
-1.3→7.9→2.2万人(事前予想7.5万人 ※前々月は今回マイナスに修正)
*失業率(前々→前→今月)
4.1→4.2→4.3%(事前予想4.3%)
*平均時給(前々→前→今月)
3.8→3.9→3.7%(事前予想3.7%)
これで9月利下げ確定。
来週のCPI次第だが、インフレ加速が無ければ
0.25%でなく0.5%の利下げもあり得そうなほど、ヒドイ。
雇用が大きく悪化を始めたことが明瞭。
イーロン・マスクのDOGEで公的部門の失業が一時的に増えた
だけでなく、本格的に悪化を始めた。
株を持つ富裕層以外は、コロナ禍でもらった失業手当も既に切れて
インフレや求人の減少に相当苦しんている、との私の見方を裏付けている。
発表後、米10年債金利がついにサポートの4.2%付近を割れ
大きく下落(上図)、それを受け為替は円高へ。
来週のCPIが低水準なら金利低下を受け株高継続、だが
CPIが上ブレ、インフレは加速、となれば
上図の金利は反転上昇を始め、景況悪化だが物価上昇、つまり
スタグフレーションへの懸念が台頭し兼ねない。
株は金利低下を好感し当面株高、と調子づくであろうが、
スタグフレーション懸念が台頭すれば、喜んでばかりもいられない。
かねてから懸念しているスタグフレーションへ向け、
アメリカが徐々に転落を始めたようにも見える。