
今年は、1年で最も弱い9月も米利下げで相場は強く、
世界中の株が最高値付近。
ただ、10月初は要注意。
まず、今のような上昇相場時は、
下期始めの10月期初に、機関投資家は益出し売りから入る。
下期売却益予算を達成するためのファーストアクション、だ。
さらに、年金基金。
株が上昇したことで株の時価ウェイトが大きく上がっている。
この調整のための売り(残高圧縮)が期初に行われるからだ。
これら、毎度の需給要因に加え、もう1つ気掛かりなこともある。
米の債務上限問題だ。
米予算は今、毎度綱渡り状態で、つなぎ予算を都度議会で通して
デフォルトをギリギリ回避している。
今回も9月会計年度末を控え、
11月までのつなぎ予算が上院で足元否決されている。(9/19時点)
予算切れによる政府機関の一部閉鎖を回避するには
予算案の議会通過は不可欠。(時事)
9月末までにつなぎ予算が議会を通過しなければ
米は政府機関の一部閉鎖に追い込まれる。
直近では29日、副大統領バンス氏は、ホワイトハウスで議会指導部との会合後に
「民主党が正しいことをしようとしないため、政府閉鎖に向かっていると思う」
と指摘。(Bloombergより)
トランプ大統領も30日、記者団に「おそらく政府閉鎖になるだろう」と話した、とのこと。(日経他)
早期収拾が見込まれるが、政府閉鎖となると、雇用統計など重要な政府統計が
発表されなくなる。
相場は下がる9月に上げてしまった分、10月休憩を迫られるかもしれない。
米景気が堅調で長期金利が上昇し始めていることも、株には厳しい。
まあただ、日本株に関しては、そこが1つの仕込み時、ではある。