足元の米業績発表で、
業績上ぶれ&見通しも上方修正した米半導体企業のAMD(ー3.7%)、パランティア(ー7.9% 隣図)が、ともに株価下落となった。
これは、珍しい。
この内容は、株価がやり過ぎ、上がり過ぎであることを明確に示す事例だ。
これは明らかに市場にもサプライズ。
これだけの好決算でも売り、は見たことが無い。
・・どうやら、
半年以上、世界的に長く続いたリスクオン相場が、
やり過ぎたので一旦調整に入りそうな気配だ。
米株、日本株だけでなく、急上昇した貴金属相場、
そしてリスク指標のビットコイン相場も同様に
10月までの上げ相場から下落している。
これら市場の大元の要因は、何であろうか。
やはり米金利、FRBの金融政策、であろう。
パウエルは、12月も利下げ、と勝手に期待する市場に
10月FOMCで釘を刺している。
2025年10月31日 - 「既定路線ではない」12月利下げ @10月FOMC
また、
米政府閉鎖も過去最長となりそうだ。
ここまで長い期間になるとは、市場は見ていなかった。
新たなリスクとなり得る。
トランプは、これを政府職員を大量解雇できる好機、と
みているともいわれている。
政府閉鎖で一時帰休扱いだった政府職員を、
閉鎖が長引くことを理由に解雇してしまおうというのだ。
一気に数十万人が、失業する。
そもそも、物価・雇用等の経済統計が発表できない現状では、
”データ次第”を強調するパウエルは、判断できないだろう。
それで、利下げできるか、動けるか?
つまり
足元は金融緩和祭り、でやり過ぎていたということだ。
例年強い月、11月だが、今年は違う可能性がある。
